未分類 01 セーレの末娘 第一章 エルサは今日も、質素なドレスを選んで身に付ける。 その上から羽織るのは、裾のあたりが擦り切れている外套(がいとう)だ。 身支度を整えたのち、城塞の庭園に出た。 午前七時、朝食前の時間帯である。 空は薄青く、吐く息は白い。 エルサは外... 2019.07.08 未分類