未分類 07 純粋培養の姪っ子が心配×100 第二章 大きな客船の甲板にローゼはいた。船尾だから、風は後ろから吹き抜けてくる。流れる髪を片手で抑えながら、波の音を聞いた。潮の香りには、鼻がもう慣れてしまった。 (都の港が、もう見えなくなってしまったわ) 客船は一路(いちろ)、竜大陸... 2020.06.11 未分類